ホワイトバランスの基礎

目安 16

学習目標

  • ホワイトバランスが「中性の白」を基準に色かぶりを補正する操作であることを説明できる
  • プリセット(太陽光・電球など)と K 指定の違いを述べられる
  • 撮影後に RAW で調整できる場合があることを知っている

ホワイトバランスとは何か(What)

ホワイトバランス(White Balance, WB)は、カメラや編集ソフトが 「白いものを白く、グレーを中性に」 見せるよう、赤・青のバランスを調整する機能です。

光源の色温度が 低い(赤み・低 K) ときは 青方向に補正 し、高い(青み・高 K) ときは 赤方向に補正 する、というイメージです。前のレッスンで学んだ K の表 が、「どちらに寄ったかぶりか」を読む地図になります。

オレンジ色かぶりの写真がホワイトバランス補正後に中性の白に近づく模式図。
ホワイトバランスは「中性の白・グレー」を基準に色かぶりを補正する操作(模式図)。
設定例向いている光源(K の目安)
自動(AWB)日常のスナップ。混合光では外すことも
太陽光 / 晴天屋外昼光(5500〜6500K 付近)
電球 / タングステン白熱・電球色 LED(2700〜3000K 付近)
K 値指定混合光、意図的な色かぶりの微調整

なぜホワイトバランスが必要か(Why)

人の目は周囲光に 適応 するため、オレンジがかった室内でも「白い壁は白い」と感じます。しかしカメラは適応しません。そのまま記録すると、低 K の光の下では 写真全体が黄〜橙にかぶり、高 K では 青白く なります。

WB なしで色を議論すると、

  • 商品色が 素材と違って 見える
  • スキントーンが 不自然 になる
  • デザインのグレーが 意図とずれた まま共有される

といったトラブルが起きます。K を知ったうえで WB を選ぶと、「光を直す」のではなく 記録を中性基準に戻す 操作だと説明できます。

どう使うか(How)

カメラ・編集アプリで見る用語

表示名(例)意味向いている場面
AWB(自動)カメラが光源を推定日常のスナップ
太陽光 / Daylight屋外昼光(5500〜6500K 付近)晴天の屋外
電球 / Tungsten白熱・電球色(2700〜3000K 付近)室内の暖色光
蛍光灯 / Fluorescentオフィス系の偏り補正店舗・事務所(機種差大)
カスタム K数値で白点を指定混合光・微調整
RAW 現像の「色温度」記録後に白点を変更試行錯誤・複数バリエーション

プリセットと K 指定

現場ではまず 太陽光・電球・蛍光灯 などのプリセットを試し、うまくいかない混合光では K 値を直接指定 します。スマホの「写真 → 色温度」スライダーも同じ考え方です(アプリにより左右は異なります)。

たとえ: 電球色だけの居間(約 2800K)で撮影し、WB を「電球」に合わせると、白い皿と壁が 中性の白 に近づきます。AWB のままだと、好みによっては まだ黄みが残る ことがあります。

たとえ: 窓の昼光と室内 LED が混ざるオフィスでは、どちらを白とするか で仕上がりが変わります。K 指定で 4500K 付近を試すなど、意図に合わせて白点を選びます。

グレーカードと RAW

撮影現場では 18% グレーカード を光の中に置き、その部分が neutral になるよう調整する方法もあります。RAW 形式なら、後から K を動かして 別の白点 を試せます。JPEG だけだと、焼き込み後は戻しにくいです。

このコースのまとめ

用語役割
色温度(K)光そのもの の色味の尺度
ホワイトバランスその光の下で撮った色を 中性基準に補正 する操作

色温度コースはここまでです。配色の復習は 配色と調和、検定の用語整理は 検定・実務 から続けられます。

ミニクイズ

ホワイトバランスの主な目的として最も適切なものはどれですか?

ホワイトバランスの主な目的として最も適切なものはどれですか?