PCCSトーンとは何か(What)
PCCS(Practical Color Co-ordinate System)は、色相を整理したうえで トーン(tone)=明度と彩度の組み合わせのかたまり で色を扱う考え方です。検定では色名の末尾に トーン記号(例: v · lt · d)が付くことがあり、2級のスウォッチ・配色名称で頻出します。
ソースや教材によって記号の数・呼び方が違うことがあります。本レッスンは 学習用の最短マップ(非公式) です。
代表記号(最短マップ)
| 記号 | イメージ | メモ |
|---|---|---|
| v | vivid(鮮やか) | 高彩度寄り |
| b | bright | 明るくはなやか |
| s | strong | しっかりした濃さ |
| dp | deep | 深みのある濃色 |
| dk | dark | 暗い |
| lt | light | 明るい・薄い |
| sf | soft | やわらかい中間 |
| d | dull | くすみ(低〜中彩度)。暗い色は dk |
| p | pale | 淡い |
| ltg | light grayish | 明るいグレー寄り |
| g | grayish | くすんだ |
| W / Bk / Gy | 無彩色側 | 白・黒・灰の入口 |
完全な12段チャートの暗記より、「明るい/暗い」×「鮮やか/くすみ」 の座標で読む練習が先です。
たとえば: 同じ「青」でも、机上のインク(v 寄り)と、遠くの山の霧の中の青(g / ltg 寄り)ではトーンが違います。色相差ではなく 明度×彩度のかたまり が印象を変えます。
なぜ必要か(Why)
- 3級の 範囲レッスン では d / sf / lt だけ触れました。2級では記号が増え、配色技法(トーナル・カマイユ等)と結びます。
- 一般の配色と検定用語の橋渡し は色相差の話が中心です。トーンは 同じ色相差でも印象が大きく変わる軸 です。
- マンセル体系入門 の Value / Chroma を、実務・検定で使う 記号ラベル に落とすのが本レッスンの役割です。
実務の例: ブランドのアクセントを「派手すぎる」と感じたとき、色相を変えずに v → sf / lt へずらすと、内装・印刷・UI のいずれでも落ち着きやすいことが多いです。逆に一時的なキャンペーンでは v / b を使い、平常時は d / g をベースにする、といった切り替えができます。
どう使うか(How)
下図は明度(縦)× 彩度(横)の置き場の 学習用イメージ です(非公式 · 教材差あり)。
- 用語集 の「PCCS」「トーン」を開き、1行定義する。
- トーン識別ドリル を短時間やる(記号を直感で選ぶ)。
- 配色パターン早見 第2部で、トーン系技法の名称を読む。
- スウォッチは 配色パターン早見(2級) · 和色 で記号付き色名を探す。
- 写真や印刷物で「同じ色相なのに印象が違うペア」を1組探し、どちらが明るいか/鮮やかかをメモする。
ケース: 「くすんだベージュ」と呼ばれる色は、色相より sf / d / g 側の置き場に近いことが多いです。検定の色名識別では、名称の末尾記号を手がかりに、候補を絞り込む練習になります。
ミニクイズ
PCCS の「トーン」を最も適切に説明しているのはどれですか?
PCCS で彩度が高く明度も比較的高い鮮やかな色は、どのトーンに近いですか?